応急処置としてのテーピングの使い方

応急処置としてのテーピングの使用

昔から言われている救急処置の基本を述べます。その基本となるのがRICEと言われるものです。
 

例えば、サッカーの試合中に足関節捻挫をしたとします。傷害発生直後は炎症期と言われ、その時期における適切な処置が後々の回復にも影響すると言われています。

 

炎症とは熱感、発赤、腫張、疼痛、機能障害があり、特に前者の4つは重要な所見となります。これら炎症症状に対しての救急処置がRICE処置なのです

 

 

では,RICEとは一体何でしょうか.

 

 

実は,Rest(安静),Ice(冷却),Compression(圧迫),Elevation(挙上)の頭文字を取ったものです.

 

 

@Rest(安静)

怪我が起こったらまず安静が第一です。そのまま痛みを我慢して動かすと、炎症がますます進んでしまいます。最近は安静の前にProtect(保護)といって、安静場所を確保してあげる重要性も言われています。

また安静とは局所の安静のみならず、精神的な安静を与えることも重要であります。けがした直後は,混乱に陥り、また受傷直後はアドレナリンという物質が大量に分泌されるため、痛みがマヒしている場合もあります。そのため、精神的にもゆっくり休ませてあげる必要があります。

 

AIce(冷却)

患部を積極的に冷やします。冷やすことで、網細血管を収縮させ、患部への血流を阻害させます。それにより、炎症によって及ぼされる二次的な障害を防ぐのに役立つと言われています。しばしば冷却は、炎症という人間の正常反応を阻害するため、ダメだという意見もありますが、二次災害の予防という観点からは重要と言えます。

冷却温度は、0-5℃程度が最適と言われています。そのため氷の場合は細かく砕き、氷水として用いることや、同一場所を20分程度以内に抑える必要があります。アイシングを行いますと、まず痛みが出ます。その後,徐々に感覚がなくなります。さらに冷やしていく2回目の痛みが出てきます。これが凍傷へのサインですので、ここでその部位を冷やすのはやめて、場所を変えて下さい。

 

BCompression(圧迫)

受傷後に圧迫することで,患部の出血を軽減することができます.内出血を起こすことで,血の塊(血腫)が出来てしまい,痛みが

いてしまったり,痛んでいない組織に損傷をきたす恐れがあります.圧迫は,張れる前から行うことが重要です.アイシングより先に行うくらい優先して下さい.出血

や組織の間から出る浸出液(しんしゅつえき)が浸透するのを防ぐことが可能ですし,吸収も促進してくれます.これをテーピングで行います.圧迫,固定をテーピング

で行い,その上から冷却すると効果的です.

圧迫が強すぎると、血流が悪くなったり,神経を過度に圧迫してしまう恐れもあります.皮膚の色が悪くなったりしびれが出てきたら注意です.

圧迫方法ですが,グルグル巻きにするのではなく,少し逃げ場所を作ってあげることがコツになります.

 

CElevation(挙上)

これは患部を心臓より高い位置に保つことが大切です。前述した通り、組織が破壊されると腫れてきます。それにより循環障害が起こるため、血液、リンパの吸収を促進するためにも心臓より高い位置に保ってあげることが重要です。手を痛めた場合,心臓より高い位置に挙げると楽で,逆に下に下げると痛み

が出てしまうことを経験したことがあるかと思います.なるべく受傷後は横になり,患部を挙げるようにしましょう.

 

 

これらの処置を行うことで、急性の痛みは大幅に減少します。翌日までこの処置を可能な限り行い、それでも症状の変化のない場合には近くの整形外科を受診することをお奨めいたします。素人判断は非常に危険です。微小な断裂が大断裂へと、、骨折をさらに悪化させるなど二次災害も出かねません。

 

RICE処置を早急に行う

○なるべく早い整形外科への受診が大切です 


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